モチノキの子供机と椅子(さいたま市 N 様)
2014年 3月22日
裏山に大きなモチノキがありました。元気であったころは
ただ太いモチノキだなと感じる存在でした。
しかし今から2年前から様子が変わり、
枝が1本2本と枯れてきたのです。
そしてとうとう枯れてしまったのです。
倒れてからでは大変ということで切ることにしました。
人の話によると、「まわりの竹が根をまわして枯らしたのかもしれない。」
と言ってくれました。原因はわかりませんが、
切る時には大変さみしい思いをしました。
製材していただいて厚い板にしてもらいました。
残りはしばらくの間「小さな森のレストラン」に
しておきたいと思いました。
一番はじめのおきゃくさまは腹の方がエメラルドブルーの
すてきなカラーの虫でした。
モチノキに5匹もとんできたのです。
匂うのでしょうか。
次の日も、虫はきていました。
※ 著書 残したい長南の自然・歴史・文化
永嶋まつ子「その時 輝いて」より抜粋
この本に写真掲載されているモチノキをつかって
著者の御子息様より
生まれてきたお子様のためにと
記念の家具のご依頼を頂きました。
厚い板をひき割り削りながらの作業。
虫食い穴も埋めました。通常よりちょっと大変。
だけど
みがくとしっとりすべすべ木肌になりました。
お子様が使うのでやさしい自然塗料で仕上げました。
お子様はまだ生まれて7ヶ月です。
大きくなって、おばあ様の愛したモチノキで
創られたこの机といすのことを知ったとき
大事に思ってくれると思います。
そして、親から子へ受け継がれる
机といすになったら
どんなに素敵なことでしょう。
N様 このたびは有難うございました。